THE RING

2002年
監督:ゴア ヴァービンスキー
脚本:アーレン クルーガー
原作:鈴木 光司
撮影:ボージャン バゼリ
音楽:ハンス ジマー
特殊メイク:リック ベイカー

 

おこがま採点:65点

 

あらすじ↓

NAOMI WATTS演じるレイチェルは女性記者。

ある日、自分の姪が高校生にして心臓麻痺で亡くなってしまいます。

亡くなった姿は悲惨なもので、棺を開けて顔を見せる事も出来ない程の異常な遺体状況。

姪の身に何があったのか調べ始めたレイチェル。

調べていくうちに、一週間前に姪と一緒に旅行した友達3人も同時刻に亡くなっている事実を知り、
その裏には観た者が7日で死んでしまうというビデオテープがある、という情報を掴みます。

お葬式の後、姪が依頼していた写真をレイチェルが受け取りに行くと、
4人でとある山へ旅行している写真が現像されていました。

この写真、到着時は皆普通に写っているのに、翌日の、写真の中の4人の顔は皆、歪んでおり、
この山のコテージで何かがあったのでは、
と察したレイチェルは早速写真のコテージに向かってみると……

先日モノガタリーで綴った「荒木 飛呂彦の奇妙なホラー映画論」を結局我慢出来ずにノラリクラリ読み始めてしまい、その影響もあってホラー映画の代表作であるリングのリメイク版を観てみました。

設定は多くの方が御存知だと思いますが、本作に関しては超能力という話は一切出て来ません(ノω・、)

なので、ビデオテープがどう撮られ、どう創られたのか、という経緯も深く追求しておらず、
ただ呪いのビデオとして存在するという位置付け。

ちょっとそこが私的には物足りなさを感じたところでもありますが、逆にそういった細かい設定を省いている分、
ストーリー展開は小氣味良くサクサクと進んでいくのはグッドでした(^ヮ^)/

途中、シーンの切り換えでサブリミナル効果を入れているところがあるのですが、そこもまあ、
演出としてはアリなのかな、という感じ
(相変わらずのおこがま発言で申し訳御座いません(ノω・、))

かけられた呪いを除念する、というただ一つのテーマに焦点を当てているので、その辺は清々しかったですね!

リングの事を色々知っている方達にとっては、少し物足りなさを感じるかもしれませんが、全くリングの事を知らず、
所見の方なら私以上の点数で楽しめるかもしれません。。。

私個人としては、高橋 克典が主演を演じたオリジナルTVドラマのリングがダントツで面白かったです\(^^)/

リングの原作も昔読んだ事があるのですが、この高橋 克典主演のドラマが一番原作に忠実だった感じがします。

話が脱線しましたが、本作に関しては無難なホラー映画だったと思います。

色々設定知っていても、あまり飽きる事なく最後まで観れたので、
これからの季節に本作を観て涼しむのもアリかもしれません。

やはりクライマックスではああいう事になってしまうのですが、
Daveigh Chase演じるアメリカン貞子であるサマラがヌ~っと出て来るシーンは
不覚にも少し寒氣を感じました(;´Д`)

こういうリメイク作品を鑑賞してみると日本のホラー、レベル高いんだな、と氣付かされますね!!

呪いのビデオのクオリティーに関しては、私個人としては断然日本側に軍配が上がりますし(^◇^)v

本作の呪いのビデオは色々と虫を使って不快感を覚えさせる内容に仕上げてあるのですが、
精神的な恐怖を覚えるという感じでは無く、
むしろ氣持ち悪い虫に対する嫌悪感を観客に与えよう、といった感じでした。

話はガラリと変わるのですが、本作のレイチェルの息子役として登場する少年が、
2006年版オーメンのダミアン少年と似ていると感じるのは私だけでしょうか。。。

こういうホラー作品の幼い子供って、別に普段は普通の子供なのでしょうけど、
演出次第で時に恐怖や不安を強く与える存在ですよね……

ホラー作品に子供。。。

怖いです(´;ェ;`)

しかし、そういった演出も含めて、リングという作品を世に生み落とし、
一時期は大ブームを起こした原作者の鈴木 光司は凄いですね!!

私の中の解釈ではリングの意味は呪いが輪の様に広がるという事から付けられたタイトルと認識しているのですが、
実際のところ、本当はどういう意味なのでしょう??

多分、本作の監督の解釈は違っていて、サマラが落とされたあの場所を、
下から見上げた形がリングのタイトルの意味である、という捉え方をしている様に感じます。

先に述べたサブリミナル効果もそれを挿入しているので、
人によって解釈の仕方が色々あるというのは面白いですよね(*゜▽゜*)

本作でも通じる内容で、荒木 飛呂彦さんも本で↓の様に綴っていた事が印象的だったので、
一部抜粋させて頂きます。

ハーバード大学のマイケル サンデル教授の講義が話題になっているように、正義には選択肢がいくつもあるのが現実で、ホラー映画では「10人の命を救うために1人を殺せるか」とか、その究極の選択の中でさらに「その1人が愛する人だったら、君はどっちを取る?」のような形で主人公たちが追い込まれていく。そういうところが素晴らしいと言うと変に思われるかもしれませんが、現実に起きたらたまらないことを映画、特にホラー映画ならなかば他人事として、なかば自分のこととしてリアルに眺めることができる。さらに不思議なことに、それがカタルシスとなって癒されるような感覚にさえなるのです。
極限状態が描かれているので目を覆いたくなるかもしれませんが、自然災害や犯罪に遭遇したらそういう選択を迫られることもありうるという現実の可能性を、フィクションの形でエンターテイメントとして見せてくれるのがホラー映画なのです。だから皆さんには、せめて映画の中だけでも、きちんとそういうものに向き合ってほしい。「見るべき」映画という以上に、「見なければならない」のがホラー映画とまで言っていいかもしれません。

本作もエンディングではレイチェルが愛する者を救う為に、他人を犠牲にする締め方で終わっていますので、
正に上記の荒木さんの言う通りの結末。

こういった所謂カルネデアスの板といった感じの描き方はリングに限らず、金田一少年の事件簿でも、
ハンター×ハンターのハンター試験の問い掛けでも、
最近ではプレステ3のゲームのインファマスという作品でもありました(◎皿◎)

映画だとホラーでは無いですが、
スパイダーマンの1でも恋人とケーブルカー(で、いいのかな??)とを天秤に掛けられるシーンがありますしね。

実際にこういう状況になったら、自分含め皆様はどういう選択をするのでしょうか。。。。゜(p´ロ`q)゜

そして最後に、サマラ役を演じたDaveigh Chaseの写真を拝見したのですが、
似ても似つかない容姿の違いに驚きました!!

10年近く前の映画とはいえ、本作のサマラがこんな美少女になっているとは!!!!!

このまま綺麗な女性として年齢を重ねていって欲しいものですが。。。
(フォーリナーは年取った姿の成功&失敗の差が激しいと感じるのは私だけでしょうか……(T▽T))

 

ザ・リング DTSスペシャル・エディション [DVD]