1982年
監督:ジョン カーペンター
脚本:ビル ランカスター
原作:ジョン ウッド キャンベル
製作:デイヴィッド フォスター/ローレンス ターマン/スチュアート コーエン
製作総指揮:ウィルバー スターク
おこがま採点:45点
『遊星からの物体X』
1982年冬、南極大陸。
白銀の世界を1機のヘリコプターが飛翔していた。
パイロット&乗組員のツーマンセル態勢をとり、二人は何かを追っていた。
双眼鏡を覗き込み、何かを探す乗組員。
どうやら其れを発見した様で、パイロットに指示を出す。
ヘリコプターの標的は雪の中を凛然と駆ける1頭のシベリアンハスキーだった。
走る事を止め、ヘリコプターを凝視するシベリアンハスキー。
ヘリコプターが近づいて来る事を確認すると、シベリアンハスキーは再び走り始めた。
獲物との距離が近付いた事により、ライフルを構える乗組員。
1発、2発、3発…と発砲するも、シベリアンハスキーには当たらない。
追いかけっこの果てに、シベリアンハスキーはアメリカ合衆国南極観測隊の第4基地へと辿り着いた。
第4基地内では卓球をする者や酒を煽り乍チェスをする者など、皆それぞれが自由な時間を楽しんでいた。
外からプロペラ音が聞こえて来た為、第4基地の数人が表へと出る。
「偵察か何かかな?」と第4基地の面々は言葉を交わす。
機体にはNORGEとペイントされていた為、其れがノルウェー人だと氣付く一同。
第4基地の輩がヘリコプターの行動を注視していると、突然地上で爆発が起きた。
なんとヘリコプター乗組員が手榴弾を投下したのだ。
ノルウェー人からの攻撃と思った第4基地の面々はスパナ等の工具を手にヘリコプターを警戒する。
そんなアメリカンの中へ、シベリアンハスキーは逃げ込んで来た。
ヘリコプターを降り、直接手榴弾を投げ込もうとするノルウェー人。
だが手榴弾は手から滑り落ち、其の場で爆発。
パイロットとヘリコプターは爆発に巻き込まれて了った。
ノルウェー人の体を張ったコントを只、傍観するアメリカン。
一人生き残った乗組員は訳の分からない母国語を呟き乍、
執拗にシベリアンハスキーに向けて発砲するのだった……
